象徴派の周囲

象徴派に関する雑記、メモ、翻訳、引用など

雑記

象徴派と白樺派

武者小路実篤の『お目出たき人』を読んでいたら、ドイツの画家の名前がいくつか出てきた。Ludwig von Hofmann Max Klinger Otto Greiner Fidusかれらはいずれもドイツ象徴派に属するらしい。私はこれまでドイツの象徴主義についてはあまり考えたことがなかっ…

象徴詩の十字路に立って

象徴詩の世界をひとつの都市に見立てた場合、私の現在いる場所は、その中心からだいぶ離れたとある十字路だ。そこから東を見ると、リヒャルト・デーメルがいる。西を見ると、シャルル・ヴァン・レルベルグがいる。南には大手拓次がいる。北には日夏耿之介が…

象徴派のおもしろさ

私が象徴主義をおもしろく思うのは、それがフランス国内にとどまらずにあちこち伝播した点にある。前にちょっとふれたロシアはいわずもがな、われわれの住む極東の島国にまで、何人かのすぐれた紹介者をまって、この運動は伝わってきた。そして、この地にた…

はじめに

象徴派、象徴主義というのは、私の人生における重大事件であって、これなくしては、ほとんどアイデンティティそのものが揺らいでしまうのだが、他の人にはなかなか分ってもらえないだろう。といっても、ここで「象徴主義とは何か」というような、大上段にか…