象徴派の周囲

象徴派に関する雑記、メモ、翻訳、引用など

2022-02-20から1日間の記事一覧

ふたつの『イット』

「アール・デコ文学双書」の第二回配本『イット』(エリナ・グリン 松本恵子訳)を読む。「イット」の持主である男女(男は無一文から身を起こした実業家、女は没落貴族の令嬢)の恋愛をめぐる心理的駆け引きを中心にした物語。風俗はいちおう1920年代のそれ…